「キャリーオーバー(固液分離悪化)」「放流水質悪化」にお手頃価格のバルキング解消剤が登場
排水処理施設では、季節の変わり目や運転条件の変動など様々な要因によって沈殿槽でのキャリーオーバー(固液分離悪化)が発生することがあります。その際には正常化まで何日もかかり、放流水質悪化を防止する為、流入量の調整や生産停止などによる排水処理量の調整が必要となることがあります。
当社ではこれまで「無臭元シュアー100K-S」や「メルトラーゼK-S」などのバルキング解消沈降剤をご提供しておりましたが、コスト高な点がネックとなっていました。そこで、2019年4月に含有成分を大幅に見直し、新開発の特殊高分子を採用することで即効性・沈降性だけを特化させ、より低価格な沈降剤「無臭元シュアーMG」を開発しました。
これまでコスト面で使用を見送られたお客様にいぜひ試して頂きたいコスパ最強の製品*となっていますので、お気軽にお問合せください。
*当社比
開発背景・課題
排水処理施設で度々発生する沈殿槽でのキャリーオーバー(固液分離悪化)への対策は、殺菌剤系のバルキング解消剤を使用したものや硫酸バンド処理によるものなどが挙げられます。しかし、薬剤耐性菌の出現や脱水ケーキの増大などデメリットも見られました。当社ではこの問題に対して、非殺菌系のバルキング解消沈降剤を提案しておりましたが、バクテリア作用や多様な水質への対応など多機能な製品だった為、薬剤価格が高い点が指摘されておりました。
開発目的
排水処理施設での「キャリーオーバー(固液分離悪化)」「放流水質悪化」とコストカットの両立
実施概要
従来品の含有成分を大幅に見直すことでバクテリア作用などの一部機能をカットしました。また、新配合の特殊高分子を採用することで高い沈降性を有し、大幅なコストカットを実現した新バルキング解消沈降剤「無臭元シュアーMG」を開発しました。
提供ソリューション
- 安価なバルキング解消沈降剤の提供
結果
- 汚泥のSV5が98%のところをSV5が20%に改善し、従来品に近い薬剤効果を確認
- 薬剤価格が下がり、従来品のバルキング解消沈降剤よりも大幅なコストカットを実現(当社比)
使用方法
- 初期添加量(初日のみ):曝気槽1㎥に対し、20~50ppmを曝気槽全体に均一に添加
- 以後の添加率(2日目~SRT日数):初期添加量/SRT日数 を1日量として、SRT日数間継続して曝気槽後段に添加
製品情報
無臭元シュアーMG(資料はこちら*PDFから、製品ページはこちらから)
注意事項
一部機能をカットしている為、水質条件によっては製品の機能が十分に発現されない場合があります。
従来品との違いについて詳しくは「サービス:キャリーオーバー(固液分離悪化)による放流水質悪化を防止」の”製品機能の違い”をご覧いただくか、弊社までお問合せください。
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