簡易放流によって生じたニオイや透視度の問題を薬剤にて対応しました
下水処理施設では急激な降雨による流入水増加や処理施設の損壊に伴って簡易放流を実施することがあります。その際、放流先の河川のニオイの問題や透視度悪化の問題などが発生します。
当社ではこのような問題に河川に消臭剤を添加したり、上流のポンプ場から管渠に薬剤を添加することでニオイの低減や透視度の改善を提供しました。
背景・課題
簡易放流によって河川では悪臭物質によるニオイの発生と透視度悪化による住民クレームが起きていました。しかし、河川には魚などの生物も多く生息しており、下水処理施設で一般的に用いられる手法や薬剤は使用できない状況でした。
目的
ニオイを低減し、透視度の改善を図る。
実施概要
①消臭剤「ムシュウゲンLY-X」をポンプ場より水量に対し40ppmの添加率で添加し、管渠内で発生している硫化水素を低減しました。
②消臭剤「ムシュウゲンP014-UZ」を河川面積1㎡あたり2kg添加し、腐敗抑制によるニオイの改善と透視度の改善を実施しました。
提供ソリューション
- 悪臭物質の測定
- 薬剤添加用設備の設置・設定
- 消臭剤「ムシュウゲンLY-X」及び「ムシュウゲンP014-UZ」の提供
結果
備考
- 管渠内の測定には硫化水素計(ガステック社製)を使用
- 河川への「ムシュウゲンP014-UZ」散布にはマルヤマ社製散布機を使用
使用製品情報
ムシュウゲンLY-X (管渠用液体消臭剤)
ムシュウゲンP014-UZ (河川用粉体消臭剤)