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LPガスのバルク貯槽を検査する際に発生する臭気が問題となる中、これを解決する有効な方法はこれまで確立されていませんでした。
そこで当社では、お客さまと共同で使用時のハンドリングなどを考慮した、ガス臭気の原因となる着臭剤成分を含んだドレン液専用の消臭剤の製品開発に取り組み、製品化を実現しました。
1937年、米国におけるガス爆発事件以降、ガスの漏洩察知方法として本来無臭のガスに着臭剤を加えることが義務化されました。
ところが、この着臭剤の臭気が原因で産廃業者による受け入れ拒否や近隣住民からのクレームといった問題が多発することになり、これまではこの問題を解決し得る有効な方法がなく、消臭技術の確立が急務となっていました。
LPガスの着臭剤および附属機器の臭気対策技術の確立
ガス臭気はドレン液という油に含まれる着臭剤成分が原因で発生します。
当社で臭気成分を分析したところ、濃度比で3%程度含まれている硫黄系化合物が悪臭の主体であることが判明。お客さまと協議を重ね、硫黄系臭気に効果的な薬剤を試作して試験を重ねました。
その結果、硫黄系臭気を98%以上除去することに成功し、臭気を大幅に低減することができました。